「観経」の概要


・「観無量寿経」の正宗分


 ・「観経」の【定善】と【散善】


今度は「観無量寿経」の正宗分(お経の一番大事なところ)についておおまかに説明していきます。

「観経」はまずはじめに「定善十三観」(じょうぜんじゅうさんかん)の説明があります。


まず「定善」とは、お浄土の世界に住む仏さまと菩薩の姿を心に思い浮かべて集中し、瞑想する修行法です。「十三観」とは、その修行法に13段階あること示しています。

すなわち観経のはじめにある「定善十三観」とは、浄土の仏さま菩薩さまを思い浮かべ瞑想する13段階ある修行法を一つづつ説明されるということです。

 そのあと今度は「散善」(さんぜん)の説明が入ります。「散善」とはどういう意味かというと、現代的に直訳すると「散らかった心でもすることのできる善い行い」とでも言いましょうか。すなわち「定善」の修行のように、心を集中して仏さまを思い浮かべ瞑想するような、高度な修行を達成することのできない者(凡夫)のためにお釈迦さまが提案された修行法のことです。

この「散善」という修行法にも3種類があって「散善三福」(さんぜんさんふく)という三種類の修行法や善い行いを示されます。この3つを、お釈迦さまは9通りの人間の種類にあてがって説明します。


ここで登場するのが「九品」(くぼん)という考え方です。

浄土に生まれることを願う者を、9種類に分けるのです。


上品(じょうぼん)ー上生①

         ー中生②

         ー下生③

中品(ちゅうぼん)ー上生④

         ー中生⑤

         ー下生⑥

下品 (げぼん) ー上生⑦

         ー中生⑧

         ー下生⑨

このように浄土に生まれることを願うものには、上品上生(じょうぼんじょうしょう)から下品下生(げぼんげしょう)までの9つのカテゴリーがあります。さらに大きく分けると①〜⑥を”善人”、⑦〜⑨を”悪人”とになります。

①〜⑥番までのカテゴリーの者は、先ほど言った「散善三福」の修行法を実践したり、厳しい決まりを守ることのできたり、最低でも世間的に善い行いができる者(善人)とされます。

しかし⑦〜⑨の下品の者は、三福の修行や決まりを守れず、(仏教的に見ても世間的に見ても)悪いことをしても気づきもしない者たち(悪人)であると説明されます。その者たちは本来であれば地獄行きなのですが、ここでお釈迦さまは「お念仏(南無阿弥陀佛)」を説かれます。

この定散二善ではお浄土に往生できない下品の者たちには、お念仏(南無阿弥陀佛)ただ一つでお浄土に生まれることができると説かれるのです。

スポンサード リンク