「阿弥陀経」の概要


・「仏説阿弥陀経」の正宗分


「三部経」の中では一番短く、普段一番読んだり聞いたりする機会の多いのが、この「阿弥陀経」ではないでしょうか。「小経」とも呼ばれます。

 それでは正宗分の内容に入っていきましょう。

「阿弥陀経」で、お釈迦さまはまず初めに、”極楽浄土”がどこにあって、なぜ”極楽浄土”と呼ばれ、またその世界の様子がどんなものかを事細かく説明し、そして絶賛します。そしてお釈迦さまは続けて、なぜ阿弥陀さまは”阿弥陀佛”と呼ばれているのかを示し、お浄土に生まれたものは皆んな阿弥陀さまと同じさとりをひらくと述べられます。

さらに、この阿弥陀さまの極楽浄土に生まれるには、「南無阿弥陀佛」のお念仏を称えなさいと示されます。またそれについて、東・南・西・北・下・上の方角におられる無数の仏さまが「南無阿弥陀佛」のお念仏を褒め称え、お念仏するものをお護りしてくださると説かれます。

すなわち、この「阿弥陀経」は、「大経」、「観経」で説かれたお浄土へ行くルートを、より間違いない確実なものだと示しており、煩悩渦巻く世界で迷いに迷っている私たちに対し、どうにか「お念仏」をしてくれよ、お浄土に生まれてくれよ、というメッセージのお経なのです。

「大経」や「観経」では、お弟子や登場人物がお釈迦さまに対して質問し、それに対して教えを説いているのに対して、「阿弥陀経」はお釈迦さまがひとりでに教えを説き始めるのも、この「阿弥陀経」の特徴です。これを「無問自説の経」と親鸞聖人は言われています。

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