迷信・俗信について


 ・日本人の宗教観


 これは過去の私自身にも言えることなのですが、日本人は無宗教主義の人が相当に多いです。

これは若い人たちほど顕著で、むしろ「自分は無宗教だ」という自覚すらないように思います。過去の私がまさにそうでした。

クリスマスにはケーキを作り(仕事)、パーティーに参加し、お正月には神社に初詣に行き、節分には豆まきをしたり、交通安全のお守りを買ったり、厄年を気にしたり…神様・仏様はいると思う。仏教ってなんだか「日本の精神」って感じでカッコイイとは思うけど、実家の宗派や、それがどんな教えかは難しそうだし、よく知らない…

ホント、こんな感じです。

いろんな文化がごちゃ混ぜで、でもその「寛容さ」が日本のいいところ、ともぼんやり思っていました。

現代の若い人はほとんどこんな感覚だと思います。

これらの考え方は一般的には間違っていませんし、これが普通だと思います。しかし、日本人のこのような宗教観は、今に始まったことではなく、はるか昔、古代から続いているのです。



 ・自然を神と見る日本人


日本人は昔、どんな民族だったのかというと、「農耕民族」だったのです。

キリスト教やイスラム教が発展した地域はいずれも「遊牧民族」です。対して日本人は、同じ場所にとどまり、そこで稲作を中心とした農業を営み、近くに家をたてて暮らしてきた民族です。

昔の日本人はこうした生活の中、自然の生命力や天候、そういったものに「神」や「魂」が宿っているというように崇めていったのです。

またこのことから発展し、「霊」という考え方も生まれます。これが先祖をうやまう気持ちに結びつき、「先祖の霊」という日本人特有の「霊魂観」となったのです。



 ・日本人の持つ3種類の宗教意識 


日本人の多くが無意識にもっている宗教意識に大きく3つの傾向があります。


   ① 祖先崇拝………祖先を大事にする。霊を供養しないといけないという意識。

   ② 現世利益………合格祈願・交通安全・おはらい・祈祷・呪術など、この世で具体的なご利益を得ようとする意識。

   ③ 重層複合信仰…仏教・キリスト教・神道など、どれか特定のものを信じるわけでなく、その時々でいろんなものにすがってみる。全てに寛容なことや、他宗教なことを良いことと当然のように思っている意識。


 この中でも、③番が特に強いように思います。それには企業のキャンペーンや、世間の習慣の影響がかなりありますが…

そしてこの③番のような「多神教」的な考え方が、「無宗教」的な人を生み出す根本ではないかと察します。


ここでは、「浄土真宗」という目線を通して、普段あいまいでありながら、あまり理解されていない部分を考えていきたいと思います。

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