在家尼女房章(他力本願)5−3


 夫(それ)在家の尼女房たらん身は、なにのやうもなく一心一向に阿弥陀佛をふかくたのみまいらせて、後生たすけたまへとまうさんひとをば、みなみな御たすけあるべしとおもひとりて、さらにうたがひのこゝろゆめゆめあるべからず。これすなはち弥陀如来の御ちかひの他力本願とはまうすなり。このうへにはなを後生のたすからんことのうれしさありがたさをおもはば、ただ南無阿弥陀佛 南無阿弥陀佛ととなふべきものなり。あなかしこ あなかしこ


(現代語訳)

 在家の身で、教えをきく女性は、罪の軽重、心の善悪に関わらず、自力のはからいを捨てて、一心に阿弥陀如来さまをふかくたのみ、後生をお助けくださいとおまかせするのであれば、阿弥陀さまは必ずお救いくださるということを信じ、そこに決して疑いの心があってはいけません。

これが、阿弥陀さまの他力本願ということです。

この娑婆での命が終わり、阿弥陀さまのはたらきによって必ずお浄土に生まれ、救われることのうれしさや有り難さを思うなら、そのご恩に感謝し、ただただ「南無阿弥陀佛」とお念仏申させていただくべきでありましょう。

ああ、有り難いことであります。 もったいないことであります。


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